サムライ&忍者着付け体験-歴史の世界を体感できる没入型ツアー
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埼玉県北東部に位置する行田市は、歴史の深いまちです。日本最古の和歌集である「万葉集」や、古代の地誌「風土記」には「さきたま」の名で登場しており、これが現在の埼玉県の名前の由来とも言われています。 市内はおおむね平坦で、利根川と荒川によって形づくられています。また、豊臣秀吉ですら落とせなかったと伝えられる名城・忍城(おしじょう)もこの地にあります。 行田市は昔ながらの足袋の一大産地としても知られており、日本の歴史と文化を感じられる場所でもあります。
更新日:2025.09.02
忍城バスターミナル観光案内所でサムライや忍者に変身

時代劇やアニメ、歴史ゲームでは、鮮やかな甲冑をまとった武士や、闇に紛れて動く謎めいた忍者がよく登場します。
忍城バスターミナル観光案内所では、侍の甲冑や忍者の衣装をレンタルし、名高い忍城を背景に記念写真を撮ることができます。
忍城での侍衣装着付け体験は、3つのプランからお選びいただけます。
梅プランは、兜、胴、刀がセットになっており、手軽に侍の気分を楽しめます。
竹プランは、侍衣装一式(兜、胴、刀、小袖、袴、足袋ソックス、地下足袋)がセットとなっており、より深く体験できます。
松プランはさらに充実しており、プロカメラマンによるロケーション撮影又はスタジオ撮影がついています。
伝統的な甲冑を身にまとい、刀を手に、歴史あるお城を背景に印象的な一瞬を写真に残しましょう!

忍者の方があなたのスタイルにあっていれば、忍城忍者体験があなたを忍びの世界に連れていきます。
3つのプランからお選びいただけます。
梅プラン:手裏剣投げ体験
竹プラン:手裏剣投げ体験、忍者衣装への着替え
松プラン:手裏剣投げ体験、忍者衣装への着替え、撮影30カットほど(当日データ渡し)
忍城は忍者との深い関わりがあります。戦国時代には、北條氏と同盟関係にあった成田市が城主を務めており、精鋭・風魔忍者の存在で知られています。
日本の歴史が好きな方には、ぜひ体験していただきたいスポットです。
予約はこちら:忍城NINJA体験 | 埼玉県行田市観光ガイド – 行田市観光NAVI
忍城バスターミナル観光案内所
住所:埼玉県行田市本丸3-5
アクセス:秩父鉄道行田市駅から徒歩13分
利用時間:9時30分~16時30分
(12月1日~2月末)は10時~16時
水攻めにも耐えた城・忍城へ!

忍城は室町時代(1469-1486)に建設されました。その当時、行田市は北に利根川、南に荒川を擁し、地下水が湧き出る湿地帯に囲まれていました。
これらの湿地は天然の堀の役割を果たし、特に忍城の防御に役立っていました。
この戦略的な地形は、戦において重要な役割を果たしました。
1590年、豊臣秀吉が日本統一を目指した戦いの中で、家臣の石田三成は2本の皮の流れを変えて城を水攻めにしようと試みました。
激しい水攻めにも耐え、忍城が落城することはありませんでした。
伝説によると、その要塞はまるで水に浮かんでいるかのように見えたため、「浮き城」という別名がつきました。
このエピソードは『のぼうの城』のような映画や、『信長の野望』や『刀剣乱舞無双』といった人気ゲームで永遠に語り継がれています。

今日では、忍城の跡地は歴史公園として整備されており、行田市郷土博物館も併設されています。
館内では、行田市の歴史と文化に触れることができます。
城の築城に関する展示や、内部構造を再現した精巧な模型の見学、さらに、近隣の古墳から出土した塙の鑑賞や、着物文化と深いつながりのある地元名産「足袋」の歴史について学ぶこともできます。

公園のみどころの1つは、復元された三重の櫓で、博物館と直接つながっています。
最上階に登れば、行田の街を一望できる息をのむような景色が広がります。かつてこの場所から、城主が自らの領地を見渡していた様子に思いを馳せてみましょう。
晴れた日には富士山を見えることもあります!
忍城
住所:埼玉県行田市本丸17-23
アクセス:秩父鉄道行田市駅から徒歩約15分
水城公園でひと休みー城のお堀が花と緑のオアシスに

忍城を見学したあとは、かつてお堀だった水城公園をのんびり散策してみてはいかがでしょうか。
現在は、水辺に咲くホテイアオイの名所として知られています。
9月から10月にかけては、約1700㎡のあおいの池が淡い紫色の花で彩られ、季節ならではの美しい風景が広がります。

公園の西側、しのぶ池のそば行田でも知る人ぞ知る桜の名所があります。
3月下旬いなると、約200本のソメイヨシノが一斉に咲き始めます。人混みを避けて、静かにお花見を楽しむのにぴったりの場所です。
水城公園
住所:埼玉県行田市水城公園1249
アクセス:秩父鉄道行田市駅から徒歩約13分
願い事をするなら行田八幡神社へ

次は、行田八幡神社を訪れて、神様に御利益を願ってみましょう。
平安時代(794-1180)に源頼義とその息子である義家により創建されたこの神社は、不眠や病気、不運など、様々な悩みに御利益があると伝えられています。そのため「封じの宮(ふうじのみや)」という愛称でも親しまれています。
境内にはいくつかの小さな社があり、目の健康に御利益があるとされる「目の神社」や、皮膚の病に効くとされる「瘡守稲荷社」、そして忍城ゆかりの七福神をまつる「大国主神社」があります。
近年人気を集めているのが、「なで桃」と呼ばれる桃の形をした石で、なでると厄除けになると言われています。

行田八幡神社のもうひとつの見どころが、「花手水(はなちょうず)」です。
「手水舎(てみずや/ちょうずや)」は、神社で手や口を清めるために使われる伝統的な水場です。
2020年のコロナ禍で訪れる人の気持ちが少しでも明るくなるようにと、手水舎に季節の花を飾りました。
現在は、境内にあるさまざまな大きさの手水鉢に花が浮かべられており、そのアレンジは毎週変わります。

この取り組みは市内にも広がり、「行田花手水Week」として、毎月1日から14日まで(11月と1月は15日から月末まで)に開催されています。
期間中は、地元のお店や民家が軒先に花を浮かべた器や壺を飾り町全体が華やかで落ち着いた雰囲気に包まれます。
行田八幡神社
住所:埼玉県行田市行田16-23
アクセス:秩父鉄道行田市駅から徒歩8分
着物で歩く小江戸・川越 昔ながらの町並みにタイムスリップ

行田の歴史スポットを巡ったあとは、豊臣秀吉の小田原攻めにもゆかりのある、歴史豊かな人気観光地・川越へ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
川越へ行き方はいくつかありますが、最も簡単なのは、行田駅からJR線に乗り、大宮駅で川越線に乗り換え、約1時間で川越駅に到着するルートです。
川越駅からは、バスか徒歩で、小江戸と呼ばれる江戸時代の街並みが残るエリアへアクセスできます。

江戸時代(1600-1868)の倉庫の特徴は、瓦屋根、黒漆喰で塗られた壁、そして重厚な木製の両開き扉でした。
多くの商家は、この「蔵造り」と呼ばれる建築様式を採用しました。
これは当時多発していた火災から身を守るための工夫でした。
今日、これらの歴史的な建物は川越の一部、特に一番街だけ残っており、訪れる人は昔の日本にタイムスリップしたかのような趣を味わうことができます。
一見すると似ているように見えますが、それぞれの建物には個性や魅力が詰まっています!

川越には、関東で唯一現存する本丸御殿が残る川越城もあります。
川越城は、室町時代(1336-1568)にこの地域を収めていた上杉氏の扇谷(おぎがやつ)家によって、1457年に築かれました。
宿敵である足利市に対抗するための戦略的な拠点として建てられたものです。
この後、この城は北條氏の手に渡りましたが、小田原攻めの際に前田利家によって攻略されました。
徳川家康が関東に移封された後は、川越城はその領地の一部となり、政治・軍事の洋書として日本の歴史に名を刻むこととなりました。

明治維新(1868-1889)以降、川越城は徐々に縮小されましたが、本丸御殿をはじめ、移築・再建された家老屋敷や正門などが現在も残っています。
これらの建物は、埼玉県の重要文化財に一括して指定されています。
なお、本丸御殿が現存しているのは、日本全国でもわずか2か所のみです。-川越城と高知城の2か所のみであり、非常に貴重な歴史的遺構となっています。
川越エリアには、着物をレンタルできるお店がいくつかあり、美しい着物を身にまとい、昔ながらの街並みを散策したり、お城の見学をしたりすることができます。
思い出に残る写真を、この風情あふれる場所でぜひ撮ってみませんか?
川越蔵造りの町並み
アクセス:東武東上線、JR川越線川越駅若しくは西武新宿線本川越駅から東武バスにのり一番街で下車
川越城本丸御殿
住所:埼玉県川越市郭町2-13-1
アクセス:東武東上線、JR川越線川越駅若しくは西武新宿線本川越駅から東武バス「札の辻」下車徒歩8分。
小江戸名所めぐりバス「博物館前」下車徒歩1分
これで行田と川越の必見スポットの紹介を終わります。
戦国時代の歴史に興味がある方は、ぜひこの機会に伝説の地を巡ってみてください!